ブラジル人は、明るく大らかな人種というイメージがありますが、ブラジル人のユーモアさは言葉でも現れるものですね。ポルトガル語のユーモアあふれる名言・格言を紹介したいと思います。文化の違いもありますのでうまく面白さが伝わるかどうかわかりませんが、一緒にみていきましょう。
É bom ser importante, mas importante é ser bom!
大切な"人"になることはいいこと、でも大切なのはいい"人"になること。
言葉遊びが交差していて楽しいですね。何が一番大切なのか、それは良いことをしなければいけないということです。
É fazendo muita merda que se aduba a vida!
あやまちをたくさん犯して、人生の肥やしにしなさい。
merdaはもともと大便という意味です。しかし悪いことが起きてしまった時、思わず言ってしまう言葉。日本語の"くそっ!"と同じですね。失敗を犯してしまった時の表現。
É mais fácil fazer uma menina do que consertar uma mulher.
女を直すより女の子を作ることの方が楽。
ブラジルの文化が現れている格言です。ブラジルでは女性は不器用なイメージがあるので、その不器用さを表しています。
Estrada e mulher sem curvas só dão sono.
カーブのない道と女性は眠気を誘う。
ユーモア格言はよくトラックの後ろにみかけますので、道や車にたとえる格言は多いですね。この文章の場合もそうですが、カーブという言葉に面白さをかけています。ちなみにカーブは女性のボディラインを表す言葉でもあります。
Herrar é umano!
人は間違いを犯す。
正しい書き方はErrar é Humano.ブラジルでは"H"が言葉の頭に来ると発音をしませんのでブラジルの人がよくやってしまう間違いなのです。
Não tenho tudo na vida, mas amo tudo que tenho.
人生ですべてを手にいれることはできない。しかし持っているすべてを愛している。
人はないものを手に入れようとするが、自分が持っているものも大切にしなければいけないということですね。
O amor é cego, mas o casamento abre os olhos.
愛は盲目、しかし結婚は千里眼。
好きになった時点ではその人のすべてを知らないが、結婚をするとその人がよくわかるようになるということですね。
O mal da vida é ser a pessoa certa na hora errada.
人生の悪いところは、場違いでいい人になること。
ブラジルではcara de pau, esperto, folgado,人の悪賢さを表現する言葉がいくつかあります。そしてブラジルでは時にはこの悪知恵が必要だという考えが強いです。いい人は損をしてしまうという事を表現している格言です。
O mundo é chato pra quem é quadrado.
四角い人にとって世界(地球)はつまらない。
mundoはみんな、すべて、という意味がありますが地球のことをさす言葉。すべてを楽しむためには地球のように丸くならないといけないという格言。
Para comprar caminhão e usar sutiã precisa ter peito.
トラックを購入すること、ブラジャーを使用することはとても勇気のいることだ。
道についての格言でも触れましたが、トラックドライバーはよく面白い文章を貼っています。そのため、トラックという例え方になっています。ter peitoは直訳だと胸を持っているという意味になりますが、勇気があるという意味でもあります。トラック運転手には男の仕事というイメージがありますのでそこにユーモアさが現れていますが、ゲイ・ニューハーフに対する差別的な考えも見られる格言です。
Político bom é político desempregado.
良い政治家は失業中の政治家だ。
ブラジルでは政治家は泥棒とよくいいます。政治家は良いイメージがなく、またパロディのネタになることも多い。この格言はそんなブラジルの文化が良く現れていますね。
Preguiça é o habito de descansar antes de estar cansado.
怠けは疲れる前に休む癖のことである。
素直になるほどと思ってしまいました。連休明けは体が怠けてしまいますが、この格言の通り疲労以上に休んでしまうからなのでしょうか。
Quem corre cansa, quem anda alcança.
走る人は疲れる、歩く人は到達する。
急げば損をするということです。特にブラジルではこの格言にうなづく人が多いのかも。ブラジル人は時間を気にしませんので日本の生活リズムに慣れているとこのルーズさがつらいですね。
Se andar fosse bom, o carteiro seria imortal.
歩くことが体に良かったら、郵便配達員は不老不死になる。
ブラジルの郵便配達員はすべて歩いて郵便を届けます。とても長く歩いているイメージがありますね。日本のカブを紹介したいですね。
Segredo entre três, só matando dois.
3人の中の秘密は、2人を殺すのみ。
秘密事はどんなに信頼のできる人であっても言ってしまったらすぐに広がってしまうということですね。
Seja paciente na estrada para não ser paciente no hospital.
道で辛抱強くなりなさい、病院で患者にならないために。
pacienteという言葉は2つの意味があります。患者という意味と落ち着く、我慢する、という意味があります。
O LULA não sabe dirigir BRASÍLIA, mas EU sei.
ルーラ大統領にはブラジリア(車名)の運転の仕方がわからないが、僕はわかる。
ブラジルにはブラジリアという車がありましたが、この格言はそのブラジリアという車によく貼られたものです。ブラジリア州にブラジルの国会議事堂がありますから、運転という言葉を運営という意味でも解釈できます。
いかがでしたでしょうか。面白い格言・名言を発見したらまた紹介していきたいと思います。お楽しみに!
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